学校日記

9年道徳「人間の命とは」(生命の尊さ)

公開日
2023/10/16
更新日
2023/10/16

後期課程のようす

実際にアメリカで起こったカレン・クインラン事件と呼ばれる、尊厳死をめぐる裁判の事例をもとに「生命の尊さ」について考えました。意識が戻らないカレンさんの命を大切にするとはどういうことなのか、カレンさんの家族や主治医の視点に立って、みんなで話し合いました。
現代の社会は科学の進歩により、「生命倫理」という問題に直面しています。これはすぐには答えの出せない、非常に難しい問題だと思います。生徒たちは頭を悩ませながらも、真剣に問題と向き合い、友だちと意見を交換していていました。
今回の授業で、様々な視点から「命」について考えることができたのではないでしょうか。

【生徒たちが考えたこと】
○カレンさんの命のことは他人が決めることではない。しかし、カレンさんのことを思いやって気持ちを想像することはできるかもしれない。「生きたいと思っている」という意見もあれば、「家族に迷惑はかけたくないと思っている」という意見もあるだろう。
○たとえ意識が戻らず、苦しかったとしても、命がけで生まれてきた命だからこそ、力尽きるまで生きたいと思う。
○どんなことがあろうとも、希望があるのなら救うことを諦めたくない。
○カレンさんの家族の考えも主治医の考えも、どちらも分かるからこそ、難しい問題だと思った。自分は「生きたい」と思い続けることが「命を大切にする」ということだと思う。